薬物乱用防止教室/学校薬剤師の先生

公開日 2025年11月18日(Tue)

学校薬剤師の先生による薬物乱用防止教室が行われました。「依存症の恐ろしさ」や「薬物のリスク」について,教えていただきました。

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1. 依存症という「脳の病気」

薬物依存の恐ろしさは、脳への直接的な障害にあります。依存が進むと,機能が破壊され、「犯罪を犯してでも」「家族や友人などの人間関係を壊してでも」,薬物を摂取したいという衝動が抑えられなくなります。 これは,脳が作り変えられてしまうことによる深刻な病態です。

2. 「海外では合法」の誤解

近年,インターネット上で「海外では大麻が合法化されているから安全」といった誤った情報が見受けられます。

☆合法化の理由: 健康被害がないから合法なのではありません。

☆実情: 薬物犯罪があまりに多すぎて取り締まりが追いつかず(人員不足),「年齢制限を設けて管理下に置くしかない(仕方なく合法にする)」という,苦肉の策であるケースが実情です。

3. 身近に潜むリスク(SNS・市販薬)

以前に比べ,SNS等を通じて薬物の情報に触れる機会が増え,若年層の薬物に対する心理的ハードル(抵抗感)が下がっていることが懸念されています。

☆危険は違法薬物だけではない

☆市販薬・カフェイン: エナジードリンクやコーヒー、風邪薬なども、過剰摂取は依存症のリスクをはらんでいます。

☆乱用の定義: 違法か合法かに関わらず,「医療目的以外での使用」はすべて「乱用」です。

【まとめ】

♢1回切りでも乱用!不適切使用は,市販薬でも食品でも乱用!

♢依存症からの回復は難しい

♢怪しいところ(グループ,場所等)には近づかない

♢SNSの誤情報やデマに注意

♢誘われたときに断る方法を常に考える。

自分の頭で考えて,正しい知識をもとに,正しく判断して,正しく行動しましょう