心に残った言葉 ~校長室から~

公開日 2018年07月30日(Mon)

平成30年度の1学期も無事に終わりました。

生徒達は夏季補習や各種検定試験,課題製作,部活動などに,それぞれの情熱を傾ける夏を過ごしています。

この1学期も生徒達のさまざまな言葉が心に残りました。

【その1】

 「今までやらなかったこと,できなかったことに挑戦していきたい」

生徒会役員選挙に立候補した,1年生の選挙演説の中の言葉です。

中学生の時は,忙しそうなことや大変そうなことは避けてきたが,高校に入学してから「挑戦しないと,もったいない」と思うようになったそうです。

高校入学後の2か月で,生徒の気持ちを変えたのは何だったのでしょうか。

挑戦したいと思ったときから人は変わっていきます。

「垂高に入学できて良かったと思える学校を作っていきたい」と演説した生徒の顔は,晴れ晴れと希望に満ちていました。

【その2】

 「17年ぶりの出場なんだそうです」

大会出場願を持ってきた吹奏楽部の部長の言葉です。

生徒数が少ない本校では,部活動も少人数ながら頑張っています。

高校から楽器を始めた生徒も多い吹奏楽部が,鹿児島県吹奏楽コンクールに出場することを決めました。

けれど,まさか17年ぶりの出場だったとは‥。

部長を含めた3年生7名は,少ない人数でも諦めずに活動を続けてきました。

17年という月日は,この生徒達が生まれてから今に至るまでの時だと思うと,今回の出場がとても重く貴重な経験であると感じられました。

緊張するだろうが,この機会を十分に楽しんでほしいと思いつつ,部長を送り出したある日の出来事でした。

【その3】

 「母も頑張っているから‥」

アルバイト許可願を持ってきた,2年生の言葉です。

夏季休業中にアルバイトをして学校にかかるお金を自分で出したいと,許可願を持ってきました。

朝から夕方まで,疲れていても一生懸命に仕事を頑張る母親の姿を見て,少しでも助けられたらと思ったそうです。

「親は子に,人生を背中で語る」という言葉をがあります。この生徒はまさに,母親の背中を見てその頑張りを感じ取っていると思いました。

子を思う親心,親を思う子心。ともに相手を思いやりながら支え合っていくことの大切さを感じることでした。

 

垂水高校は一人一人が頑張る学校です。その頑張りが実を結ぶ3年間であるようにと願いつつ,1学期を終えました。

2学期は体育祭・文化祭と,生徒が活躍する大きな行事が待っています。

保護者や地域の皆様も,垂高生が生き生きと頑張る姿を見に,ぜひ学校へお立ち寄りください。