公開日 2018年03月20日(Tue)
生活デザイン科では,家庭科技術検定において被服分野の和服1級,
洋服1級,食物調理1級の3種を取得すると「三冠王」と称されます。
被服分野では,和服1級は浴衣を,洋服1級はジャケットを製作します。
食物調理1級では,設定された課題の行事に応じて,
献立を自分で立て,食材を選び,一定時間内で調理します。
実技試験だけでなく,学科試験もクリアして初めて得られる1級は,
家庭に関する学科で学ぶ生徒にとっては大きな目標です。
今年は,3年間,フェリー通学で頑張った生徒が三冠王になりました。
部活動や勉強,検定受験にと何事にも積極的に取り組んだ彼女は,
進学後もパティシエという目標に向けて頑張ってくれることと思います。
普通科では,2年次から進学コースと情報コースに分かれますが,
情報コースでは様々な商業科目の検定にチャレンジします。
今年は情報処理検定(ビジネス情報部門),珠算・電卓実務検定,
簿記実務検定の三種目で1級をとり,
「商業科目三種目1級」で表彰された生徒がいました。
商業科では「三冠王」という言い方はしないそうですが,
これもまた1つの三冠王ではないかと思っています。
朝7時半に登校して自主的に勉強に取り組む生徒の姿は,
目標を定めた者の強さを感じさせました。
企業での会計の仕事を目指す彼女は,
進学後もたくさんの資格取得に挑戦していきたいと話してくれました。
種類の異なる「二人の三冠王」の存在は,
垂水高校が『多様な学びを得られる場』であることを示しています。
桜が咲き始め,平成29年度もあとわずかな日数を残すのみです。
県外の就職先への出発前に,挨拶しようと学校を訪れていた卒業生が,
校長室にも顔を出してくれました。
「垂高は良かった。3年間楽しかった。」と話しながらも,
これからの未来を語る彼女たちの目の輝きがまぶしく感じられました。
「二人の三冠王」をはじめ,3月1日に本校を巣立った卒業生の皆が,
新天地でも,桜のようにその成果を花開かせることを祈っています。