アーカイブ
2025年10月
2025年10月02日(木)
いじめに関する講話(志學館大学大学院教授 山喜高秀様)
いじめに関する講話がありました。
講師は,
志學館大学大学院心理臨床学研究科 教授の
山喜高秀先生で,
テーマは「思春期の心とストレスケア
「心の器」」でした。
とても分かりやすく,
説得力のあるお話で,
これまでやこれからの
人との付き合い方や生き方を
考えさせられた
とても貴重な1時間となりました。
―講話の内容(一部)―
人は,自分はこういう人と
決められることは嫌うのに,
誰々は,こういう人と決めたがります。
それは,そのほうが
人と付き合う上で,
楽だからです。
でも,人のありようは,
何か,1つのことが原因で
できあがるっているのではなく,
今までの経験の
積み重ねでできあがっているので,
あの人は○○だから,
△△と簡単に決められる
存在ではありません。
普通の人は,1人もいません。
ほぼ,全ての人が
それぞれのデコ(強い部分)
とボコ(弱い部分)を持っていて,
全員違います。
そのことを,
全員が受け入れられている組織は,
居心地が良い組織となります。
困りごとの発現パターンは,
1 言語化→2 身体化(腹痛など)
→3行動化(暴力など)
2と3の段階は,
自分の困りごとを
言葉で上手く表現できない状態です。
相談できる友達,
相談できる人をもつことで,
症状緩和や問題解決に繋がりやすくなります。
大人になる(自立する)ことは,
人に頼れるようになることです。
怒りは,困りごとの現れです。
1枚めくると不満が,
もう一枚めくると不安がでてきます。
この不安に対処することが大事になります。
人とかかわることでしか
人は成長できません。
多くの人とかかわって,
自分と好き嫌いの感覚が合う人,
相性の合う人(友達)を
見つけられたら,
それは最高に幸せなことです。
人とふれ合うことが
楽しいと思える体験や感覚を
ふやしていくことが
「いじめの解消」につながります。
*********
生徒の皆さん,
これからも色々なことを楽しみ,
みんなで居心地の良い
空間を作っていきましょう。